2024年8月の活動報告
議会活動
今年も、最高気温35度以上の「猛暑日」の日数が過去最多を記録する地点が続出する夏となりました。私も街頭で熱中症対策を呼びかけ、気になるご高齢の方の家を訪問するなど、取り組んでまいりました。もはや「災害」に準じた対策を国や行政は行う必要があると考えています。
さて、任期4年間の中で、私は今年が最も視察の多い年です。この8月に特に集中しました。そこで今月は、「視察」と「学び・活動」に、分けて報告いたします。
視察報告
7/31~8/1 環境安心安全委員会
大阪府堺市は、脱炭素先行地域に選定されており、モデル事業である『エネルギー地産地消の取り組み』について視察しました。再生可能エネルギーの技術は進化しています。台東区でも省エネ、創エネをどんどん進めていきます。
ゴミ対策について知るために、台東区と同じく観光客も多い広島県を訪れました。街中のゴミ箱に工夫を凝らし、デジタル化することにより、ゴミを減らし回収作業の効率化を図っていました。ゴミ箱が街から無くなっている台東区でも実践出来そうです。
8/5~8/6 子育て若者委員会
大阪府茨木市の複合施設「おにクル」。市長との100人会議にて設計~施設の使い方まで市民と共に創られたという経緯と、それが施設に現れていて素晴らしかった!入るとすぐに子ども達の声。ワクワクするような子ども広場があるから。そして全ての階に図書室がある。施設内のソファーや空いているスペースをどう使うかは市民が決める。だから、ソファーを机にしてマンガを読んでいても誰も注意しない。鬼も来るような場所に!と子どもが付けた「おにクル」というネーミングセンスもなかなか。
明石市。子育て施策の説明と見学&市長さんも参加のオープンスペースでのこども会議が開かれていました!自治体の子ども施策として、全国的に有名になった明石市。市長の熱意と職員の攻防など、裏話も知ることができて楽しかった。熱意だけでなく、その伝え方、やる気にさせる実行力が伴っていたのだなぁと感じました。
8/8~8/9 平和視察
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席しました。長崎市長の平和宣言は、世界中の人々に知らせるべきものです。“原爆を作る人々よ“で始まり、“核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けてたゆむことなく行動し続けることをここに宣言します“で結ばれます。
台東区議会では、4年の任期中に議員が一度平和視察します。自由時間には原爆資料館を訪れました。残酷さゆえに見るのを躊躇う方も多くいますが、現実に起こったこと、当時の人々が目の当たりにしたことですから、せめて展示物を見て、子供たちにも見せるべきだと思います。
学び・そのほかの活動報告
8/7 第20回『原爆の図展』
文京シビックセンターでの恒例の展覧。わずかな地獄絵図のような写真から絵画にした丸木夫妻。今年は2点展示。被害写真や子どもたちの書いたハガキ、戦争に関する書物も取り揃えている。パレスチナでの即時停戦を求める意見書を採択した議会の紹介もされるなど、今起きている戦争にも言及。世界に平和が訪れるのはいつになるのだろうか。
8/7 街宣・浅草
東京14区・くしぶち万里れいわ新選組共同代表の応援演説。途中で酒酔者が乱入。近くの交番に伝えたり、証拠の動画を撮影したり、ボランティアさんに感謝です。
8/10 隅田川とうろう流し
関東大震災と東京大空襲で亡くなった方を弔います。世界平和へ向けてのメッセージを灯籠4面に記し誓いを込めました。台東区と墨田区の両岸から灯籠が流れる様子は幻想的です。
8/11 あじいるの活動報告会
路上生活者などへの支援を行っている団体さんの報告会。近年は、難民認定されない方への支援など多岐に渡るそうです。日本で認定されず他国へ無事に移ることが出来たケースの話もあった。支援されていた方が今は支援する側となり、多くの方に希望を与えていることが会場内にいても実感できました。
8/12 映画鑑賞
「アイアム・ア・コメディアン」
村本大輔さんの幼い頃からの境遇、家族との関係など赤裸々に。スタンダップコメディにかける思いに目頭が熱くなりました。
「マミー」
メディアがこぞって連日連夜報道していた和歌山カレー事件… 私も報道を見て犯人だと思い込んでいた。今となって証拠や証言が不十分であり、犯人というには不可解な面が多すぎることが分かってきた衝撃作。
8/20 教育委員会の傍聴
来年度の台東区立中学校、特別支援学級の教科書採択についてが議題。
8/23 第15回生活保護問題議員研修会
一日大阪にて。台東区でも取り入れたい政策など多くの学びがありました。
生活保護を申請する時にためらってしまう大きな原因の一つに“扶養照会“があります。扶養照会で実際に何らかの援助に結びついた例は2019年に0.7%、内訳は月に5000〜10000円の仕送り。2020年以降はゼロです。扶養照会をしないでほしいという申出書を申請時に付け加えること、生活保護のしおりに、本人の意向で扶養照会しなくてもよいことを付け加えるべきです。
8/24 平和を願う台東・戦争展
医療系の呼びかけ団体による、被害ではなく加害側の資料を展示する台東区で初めての企画。被害よりも加害というのは、なかなか言えず、証言者の多くは年老いてからの告白。国外で経験した加害の事実が元日本兵の語りと貴重な映像で残されている。愚かな過ちを2度と起こすことないよう、歴史を正しく継承していかねばならないと思う。
8/25有楽町にて街宣
れいわ新選組の地方議員による街宣活動。私は、熱中症、戦争と平和、能登半島への視察、夏休み明けの子どもたちへの対応などについて話しました。
8/26竜泉福祉センターの内覧
10/1、台東区竜泉2丁目にオープンする通称「いきいきてらす」は、子どもからお年寄りまで集う施設です。福祉センターとして、地域の皆さまの拠り所となりそうです。
https://www.city.taito.lg.jp/kenkohukusi/korei/serviceannai/shisetsuriyou/ryusen_ikiikiterasu.html
8/26 女性支援新法のよりよい運用を考える世田谷区民集会
いまだどう運用すべきか指針が定まっていない自治体がほとんどだと思われます。急いで不十分な運用にならないようにすべきですが、待ってもいられない。女性ゆえの複合的な問題を抱えて生きている様々な事例にどう向き合うか。デマや誹謗中傷、脅しにもあいながら、それでも活動を続けている団体もある。支援者を支える仕組みも必要。
8/27 アサーティブコミュニケーション研修
台東区私立幼稚園と保育園の先生方を対象にした研修会。DESC法のワークもあり、より意識してコミュニケーションをとっていこうと思いました。
8/28 平和教育の実践を学ぶ会
学校の当たり前と戦う先生は、とにかく子どもを信じる。上司に咎めらても、子どもの意見や思い、必要なことであれば、やり通す。そんな姿を見た子どもたちは、自分の意見を言えることを学ぶ。子ども達が考えた行事でのセリフは感動!平和教育を実践している先生の教え子達だから出た言葉。誰がやってもいい、何度でもやり直せばいい、を活動を通して実践。子どもたちに、民主的・自治的・自律的な力を!台東区にそんな若い先生がいてすごく嬉しい。
最後に
9月には、総裁選があり、その後に解散総選挙となる可能性が高くなってきています。今の日本を世界を救えるのは、誰なのか?どの政党がいいのか?誰かに言われたからではなく、一人ひとりが考え、皆が投票に参加する台東区を作っていきたいと思います。
今年はまだ暑そうです。お気を付けてお過ごしください。
ふうさわ純子