2024年9月の活動報告
9月の活動
9月11日からは第3回定例会が始まりました。レクを受けたり、調査したりなどにも慣れてきました。しかし、知りたい情報にたどり着くまでの様々なプロセスを要領よく選択するには、まだまだだなぁと感じていたところ、れいわ新選組の地方議員向け勉強会で、日野行介さんのお話を聞くことができました。
日野さんは、行政への情報開示請求を何度も行っている調査報道官です。勉強会の後日、川畑よしとも中央区議会議員の事務所にて日野さんと事例を通したワークショップが行われました。ある事例に対して、何故その事業が打ち出されたのか?非公開になっている会議に不審な点はないか?議事録を要求する方法は?など、具体的にアドバイスがありました。この学びを糧に、行政側からの事案が区民のためになっているのか追及していきたいと思います。
主な議会活動と、その他の学びや活動をご報告いたします。
主な議会活動
9/20 子育て・若者特別委員会
▼ひとり親家庭等の医療費助成制度について
ひとり親家庭等において、親の医療費を助成する制度があります。所得制限限度額の引き上げについては了承するものの、家計が厳しい世帯は多く、決して十分な支援ではないことを述べました。
▼台東区要保護児童の状況について
台東区の要保護児童についての相談件数と内容の報告がありました。隠れた虐待はないのか?という視点こそ大事になってきます。相談を待つだけでなく、保護されるべき児童を見失わないよう努めることを改めて要望しました。
9/24 環境安心安全委員会
▼防災訓練
今年度も、災害を想定して対策本部をたてて区の職員と地域の方の動き方を実践する訓練が行われます。今年は初めて、健康部の緊急医療救護所を開設する訓練も予定されています。救護所運営を共に行う病院職員の参加も望ましいことを提案しました。
▼緑視率の調査について
前回と今回で調査の季節や時間帯などの条件が異なるため、資料としては調査の日時も添付するよう伝えました。街路樹の植え替えや伐採について、区の認識を確認いたしました。国内ではとんでもない切り方、剪定をしているという事例もあり、専門的な知識と技術をもった方が減っているとも聞きます。無意味どころか弊害のあるような伐採や植え替えは台東区では行われないよう注視していきます。
日本ではコンパクトな邪魔にならない木が選択されがちですが、海外では街路樹には熱中症対策など貴重な価値があることを市民も認識していて、通りが街路樹で覆いかぶさるほどでもさらに木を増やそうとしています。管理を徹底して質を保ち倒木などの危険を回避しつつ、緑の効果を再認識して緑被率が上がるようお願いしました。
▼喫煙環境
たばこに関する要望は非常に多く、分煙やマナー啓発については企業責任でもあります。JTと台東区が連携するにあたり、健康に関することを喫煙所内に設けて頂く提案をしました。一瞬でも喫煙を躊躇するようなものや喫煙によるリスクがわかるような掲示は、禁煙対策のターゲット的にも一番向いている場所です。禁煙治療の紹介、がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)に罹患した方へのインタビュー動画などを流す取り組みを行っている自治体もあります。COPDスクリーニング質問票を設置しておくことも効果的と考えます。
学び・そのほかの活動報告
9/1 関東大震災の慰霊
101年前のこの日は、関東大震災のあった日。東京都慰霊堂にて祈りを捧げました。復興記念館には、関東大震災と東京大空襲 にて甚大な被害が生じた台東区の写真や絵も多く展示されています。上野や浅草に人が多く集まり、生活を立て直していく様子が分かります。
101年前の東京市による復興計画は、現在の東京東部を作っています。道路、上下水道、小学校と公園、樹木など先人に学ぶべきものが多いです。歴史からの教訓を忘れてはならないと思います。
9/5 平井駅での街宣
三味線の名だたるお家元さんのご厚意で、一緒に街宣をやってみました。通行人の方々には100%注目いただき、チラシの受け取りもよかったようです。話の内容に合わせて、悲しい調べ、軽快な調べにして演奏してくれており、感激しながら話していました。元々、三味線は庶民的なもの。街頭で三味線を弾き語る事で、伝え継がれていった話がたくさんあります。
9/5 れいわ新選組 地方議員向け勉強会
「優生保護法と優生思想について」オンラインで行われました。講師は市野川容孝さん(東京大学大学院総合文化研究科教授)と、堤愛子さん(前NPO法人町田ヒューマンネットワーク理事長)。優生思想は多くの国民に根付いている考えであり、優生思想の根絶には障がい当事者が取り組んできたから今があることが分かりました。
9/6 台東区竜泉福祉センター
愛称「いきいきてらす」の落成式に出席しました。
9/6 東京大学での「あたらしいげんばく展」
小スペースながら、これまでになかった表現で核の脅威を伝えており、全国~海外へ展開していく計画を立てていると話されていました。
9/7 能登の視察報告会
7/23に、れいわ新選組の髙橋まゆみ足立区議会議員、川畑よしとも中央区議会議員、佐藤つかさ北区議会議員とともに能登半島を訪れた報告をしました。
9/9 私立幼稚園のPTAの方との懇談会
懇親会に参加しました。以下は、私の参加したグループでいただいた要望に、私の意見も交えた内容です。
①水遊び場を!
台東区は、子どもたちが水遊びのできる場所って本当に少ない。今ある公園の一部を改修すればすぐに出来そうなんだが。年々暑さが増しており、木陰や水涼を意図して作る必要あり。
②花火の出来る場所を!
申請した場合を除き花火の出来る公園がない。手持ち花火を楽しむイラストを見た子どもが「これは何?」と…花火大会の花火しか知らない子どもがいるそうです。
③電動自転車補助金を!
子どもを連れての移動に欠かせない電動自転車ですが、高い。低所得世帯にとってはなおのこと。もはや必需品ともいえ、補助金導入はせめてバッテリー代だけでもという声が。
④夜間や休日のこどもクリニックを!
現在は永寿病院が対応しているが、それだけでは不安と訴えがありました。
他のグループからは、受動喫煙、安全な道路、定期予防接種が分かりにくい、などのご意見がありました。
9/9 台東区国民健康保険運営協議会
出席した医師からは、マイナ保険証に対応する機器の導入とシステム改修について「補助金だけでは到底賄えない。数年で引退予定の医師は導入しないだろう。ここまでトラブルがあると不安。」と声があがりました。現場では既に対応に苦慮するケースが多々あり、12月からはさらに混乱が予測されます。
協会けんぽは、マイナ保険証と資格確認書を同時に携帯するようにと通知予定です。今後、区民への周知にあたっては、
・慌ててマイナ保険証に切り替える必要はないこと
・マイナ保険証が無くて受診できないなどの不利益はないこと
・登録の解除も可能なこと
など、安心・丁寧な文言となるよう意見させて頂きました。
厚労省が作成した、さもマイナ保険証に切り替えないとダメ的なポスターなど、国の誘導的な方法に違和感を覚えます。
マイナ保険証で「トラブル」7割 千葉県保険医協会が調査 健康保険証と併存訴え(東京新聞)
9/13 東京国立博物館「台東区の伝統工芸職人展」
「毎月、材料単価が上がり廃業する人が増えている。毎月の見積書が届くのがこわい」と職人さん。需要が減り組合での一括購入が無くなり、高い仕入れとなる悪循環… 薄利多売される商品にはない職人さんの工芸品の価値、技術を守り継承していく必要があります。
9/14 「アクション 介護と地域」
厚労省の担当課長、介護サービス事業の経営者、ジャーナリスト、世田谷区長、区議2名、地方議員といった介護に携わる様々な分野の方が登壇されました。国には制度のあり方を、地域には特性をふまえた対策を考え、提言していきます。
9/16 「高齢女性の貧困と労働」
高齢女性の貧困率は男性に比べて高く、貧困対策のターゲットから外れる。家父長的な国のあり方に結び付いている。女性への支援策といえば、仕事と育児の両立など「母」としての支援に集中している。住まいの確保、安心できる介護保険、最低限の生活を保障する年金制度、女性の経済的自立を阻まない制度改革が必要です。
9/17 都議会・文教委員会の傍聴
陳情と請願に関する質問に対しチグハグな答弁に傍聴席からも失笑が出ていました。特に、《中学校英語スピーキングテスト》については、これほど酷い状況とは知らなかったです。生徒と保護者、現場の教師への負担が増大しています。
登録アプリの不具合、登録のために英語の授業時間を潰す必要があるなど、教育基本法が守られているのか疑問です。また、尻拭い的な事務作業も多く、先生たちの悲鳴が聞こえてくるようです。
この事業は、15分のテストのためだけに今年度は43億円!の予算。今不足している先生を増やしたり処遇改善、学校環境の改善に使って欲しいです。
9/21 応援演説
錦糸町駅にて、れいわ新選組・くしぶち万里共同代表の応援演説をおこないました。
9/29 竜泉福祉センター「いきいきてらす」
オープニングイベントに参加しました。ぜひご利用ください。
竜泉福祉センター「いきいきてらす」がオープンしました!(台東区ホームページ)
9/29 男女平等推進プラザ・ワークショップ
生涯学習センター4階にある「はばたき21」台東区立男女平等推進プラザは、「誰もが自分らしく生きる」男女平等社会を実現するための拠点施設。台東区で活躍する様々な団体さんによるワークショップなどを開催しています。子どもも大人も挑戦でき盛況のようでした。区内でもたくさんのNPOが活躍されています。
9/29 台東病院・老健千束まつり
23区唯一の区立病院。調剤体験や縁日、鑑賞ものまで、病院に親近感を抱ける催し。ご高齢の方はどんな身体なのか?疑似体験などもありました。
最後に
自民党の総裁選、野党第一党の党首選が終わりました。18歳以上の国民全員が投票できる選挙の報道は控えるTV局ですが、すっかり自民党の広告塔として力を発揮しました。国民を救うよりも、すぐさま解散総選挙が表明されました。
来たる衆議院議員総選挙(10/27投票日)では、れいわ新選組が1議席でも多く躍進する必要があります。台東区、そしてこの国に生きる人々のために、これからも邁進してまいります。
(追記:れいわ新選組は、9議席の当選となりました。一緒に広げていただいた支持者の皆様、ボランティアの皆様、ありがとうございます。)
ふうさわ純子