2024年12月の活動報告

浅草寺

はじめに

2024年が幕を閉じました。

2025年の大河ドラマは、江戸・現在の台東区を舞台にした「べらぼう」です。新たな一年を迎え、より多くの方々にとって有意義な活動を充実させていきたいと思います。

第4回定例会中に提出した2025年度の政策要望書、委員会での主な発言内容、12月の活動を報告します。

2025年度政策要望書

概要

2024年の衆議院選挙後も、市民の生活を最優先する政治への転換は見られません。日本は30年にわたる不況から抜け出せず、物価高騰に苦しむ一方、実質賃金は上がらず、誤った経済政策が続いています。

一方で、台東区は人口が増加し、税収が過去最高を記録。この機会を活かし、区民の生活を守る政策を強化し、台東区が日本のモデルとなるよう、予算に反映させるべきだと考えます。

提案項目

(会派提出のうち、私が提案した内容)

1. すべての区民の生活と健康を守るため、一律給付金を支給(物価高が収まるまで)
2. 福祉・介護サービスの充実と保険料の引き下げ
3. まちづくり・新しい施設にバリアフリーやユニバーサルデザインの視点を必ず取り入れる
4. ゼロカーボンシティの実現に向けた環境施策の強化
5. 教育現場の改革(人員不足解消だけでなく、校則の見直しを含めた教育の自由度向上)
6. パートナーシップ制度及び人権条例の制定

委員会での主な発言内容

子育て若者委員会

「次世代育成支援計画第三期中間まとめ」の報告がありました。

こども基本法の理念には、「子どもの意見表明の機会を確保すること」「子どもの意見を尊重すること」が掲げられています。子ども施策の策定には、子どもの声をしっかり反映し、子どもの権利が守られるよう要望しました。

環境安心安全委員会

「花とみどりの基本計画」中間まとめについて意見を述べました。

みどりを増やす取り組みは重要ですが、途中で管理しきれなくなった屋上緑化やプランターが目立ちます。植物もペット同様、生きものです。

• 最後まで管理する意識づけ
• 管理できなくなった場合の相談体制整備
• プランターや土のリサイクル推進

など、計画に盛り込むべきだと要望しました。

区民文教委員会

▼ 学校の断熱化
田原小学校の改修計画について、夏の暑さが問題視されました。エアコンを使用しても室温が30度を超える教室があり、このままでは2025年も同じ状況になる恐れがありました。断熱改修は短期間で実施でき、光熱費削減にもつながるため、早急な対応を求めました。

▼ いじめ対策
高校生との討論では、「いじめ防止には授業の改善や生徒主体の行事が有効」との意見がありました。子どもたちが満足できる学校づくりこそ、いじめを減らす鍵となります。人権教育の充実を提案しました。

▼ 不登校対策
不登校の子どもたちには、無理に登校を強いるのではなく、休む選択肢を認めることが重要です。

• 図書館や児童館などを活用し、居場所を提供する
• 保護者にもわかりやすい情報発信を行う
• 「行きたくなる学校づくり」を進める

ことを要望しました。

公務・その他イベントなど

12/8【雷大行進】

浅草・花川戸公園からスタート。チンドン屋さんの演奏に合わせ、「消費税廃止・インボイス廃止!」を訴えました。

12/8【女性支援新法に伴う方針】

世田谷区の素案を参考に、NPO法人の報告を受けました。
家事やケア労働が無償で当然とされる風潮は変わるべきであり、女性同士が「支援」ではなく「仲間」として伴走する仕組みが大切です。

12/10【熱と光すみだフェスタ】

関東大震災時の流言蜚語による悲劇を学びました。
「人が人を傷つけない権利」を守るためには、正しい歴史認識を持ち続けることが重要だと実感しました。

12/15【東京都平和祈念館 建設をすすめる会】

台東区・墨田区は東京大空襲の甚大な被害を受けた地域ですが、23区の他地域では3月10日の大空襲を知らない人も多い現状があります。
戦後80年を迎える2025年、公的機関が証言を記録し、次世代へ継承する仕組みが必要です。

12/18【隠れ教育費と教師の自腹】

学校では「慣習」で補助教材を購入している例が多く、本当に必要か見直すべきです。
また、教師が「自腹」という意識すら持たずに支出している現状もあり、負担軽減が急務です。

12/22【女性による女性のための相談会】

自治体の相談窓口は「ハードルが高い」と感じる方が多く、「女性相談員だから来た」「区に相談するほどではないが話を聞いてほしい」との声がありました。このような相談会の重要性をあらためて認識しました。

12/31【ミサイルよりメシ 炊き出し活動】

年末、錦糸公園で食料配布のお手伝いをしました。
「困っていそうに見えない人」も多くいる錦糸公園で行うのは、貧困問題や政治を考えるきっかけにしてほしいから、と主催者から話がありました。

おわりに

「世界の人々が満たされ、暖かい場所で新年を迎えられますように…」と願いながら、大晦日を過ごしました。
2025年も、引き続き皆さまと共に歩んでいきます!

ふうさわ純子