2025年2月の活動報告

はじめに
2025年2月の活動報告です。
3月は来年度の予算を決定する予算委員会があります。私は今年は委員ではありませんが、今後の動きも合わせてしっかり注視してまいります!

議会活動
2/14【一般質問】
一 障害者差別解消法の改正による合理的配慮の実施について
令和6年4月に改正障害者差別解消法が施行され、民間事業者も合理的配慮が義務付けられましたが、合理的配慮に対する理解は十分浸透されていません。
台東区では、マンション共用部や医療関連施設のバリアフリー化に対しては助成していますが、民間事業者や店舗等が合理的配慮を実施しやすくするための助成はありません。合理的配慮に関する事業者の理解を深め、経済的助成を行うべきです。
二 共生社会実現のためのインクルーシブ教育について
多様な特性を持つ人々が共に生きていく「共生社会」の実現のために、区民と対話を重ね、理解を得ながらインクルーシブ教育を進めていく必要があると考えます。
障害のある子の就学に当たっては、設備や人的リソースの観点から特別支援学校や特別支援学級を選択せざるをえない場合がほとんどです。日本の分離教育は、国連からも勧告を受けています。地域の通常の学級で誰もが安心して学べることを目指す環境整備を進めるべきと考えます。
三 女性支援の知識を持つ職員による全庁的な相談体制について
女性特有の問題を見逃してしまわないようにするため、相談窓口のある全ての部署に、女性支援の知識を持つ女性職員を配置すべきと考えます。
一般質問 本文と答弁(動画)
本文と答弁は、台東区議会の公式Youtubeでご覧ください。
2/17【子育て若者特別委員会】
▼ 事件について
昨年、台東区にて両親により女児が殺害される事件がありました。報告書を読み、今後の改善策が打ち出されてはいましたが、施設間連携に課題があると感じました。
女児が亡くなる前の重大なサインとして、子どもが眠ってしまい起こそうとしてもなかなか起きないというのがありました。二重保育をしていた認可外保育施設での情報を合わせて、児童の1日や週単位での状況を確認し、児童の状況を点ではなくつながりとして見ていたら、なかなか起きないという状況は異常だと気付いたのではないかと考えます。
実際に亡くなった後の毛髪から継続的に抗精神病薬を接種されていたと分かりました。なかなか起きないという状況が、どこかの時点で、異常なことなんだとわかっていたらと残念に思う次第です。
その他、要保護児童支援、子育て支援サービス、産前産後支援ヘルパーなどについて質問しました。
2/19【環境安心安全委員会】
▼ 再生可能エネルギー電力の調達について
他区との共同調達により、浅草文化観光センターの電力が再生可能エネルギーとなります。これにより、電気使用料が削減できます。他の委員から再エネで料金が安くなることについて懐疑的な意見もありましたが、技術も進歩し他の電源よりも安くなっています。2050年のカーボンニュートラルに向けて積極的に取り組んでいくよう要望しました。
▼ プラスチックの分別回収について
4月からプラスチックの分別回収が区内全域で開始となります。そもそも使い捨てプラスチックを減らす取組み、回収後の完全リサイクルについて質問しました。
その他、カーボンオフセット都市ガス、防災について質問しました。
2/27 【区民文教委員会】
▼補助教材費について
今年度より小中学校の補助教材費の保護者負担が無くなりますが、そもそも本当に必要なものなのか?共用で良いものもあるのでは?など見極めて頂きたいと思います。
▼部活動の地域移行
移行が進んでいるとは言い難く、台東区の先生方の80%が部活を負担に感じています。他自治体の例もあげ、先生方の負担を軽減するよう要望しました。
▼不登校対策
上野中学校にチャレンジクラス、全小中学校に校内別室教室を設置し支援員を配置します。チャレンジクラスはお試しもできますが、在籍は転校という形となります。
その他、7/1〜設置のおくやみコーナー、特別支援学級などについて質問しました。
その他の活動
2/1【東京教育集会】
法政大学の児美川教授による講演。
教育が産業政策の影響を強く受けており、新自由主義の結果が現れている。人格形成ではなく「人材」が育成され、公教育の縮小・市場化、学校現場の閉塞がもたらされている。民間の経営手法を公共サービスに導入した結果、競争原理、評価主義などが教育の中身に跳ね返ってきている。
教員不足は、給与を上げて長時間労働を改善して解決するものではない。教育に関心のある学生は教師の疲弊した姿や閉塞感漂う学校現場を見て、同じ教育でも別の道を選択している。
階層化・格差化が進み、不登校が増えているのも当然の結果。ビジネス化していることを感じる保護者もいる。塾や民間の教材など、従来の学校だけじゃダメだよね、って感覚にさせられている。群がるICTやDX頼みの教育産業は、果たしてうまく行くのだろうか。
“物言わぬ教師“を先に多数派にしているのも実に巧妙。本物の“民間“とは、市民の力であり、市民が学校や社会を作り上げていくものだと、講演とトークを聞きながら思うものでした。
2/2【台東区児童館合同こどもステージ】
区内に8つある児童館のそれぞれの発表と、合同でのステージでした。ホッとするステージをありがとうございます!
児童館は、児童福祉法による、とても重要な施設です。学校に行けなくても児童館を居場所としても良いのです。放課後ランドセル来館もありますよ。
2/4【第111回国会エネルギー調査会】
日本政府は、温室効果ガス削減目標について「日本の目標案はパリ協定の1.5℃目標に整合している」と主張。しかし、多くの研究者や市民団体は、「パリ協定とは整合していない」と反論しています。日本のエネルギー施策に危機感を感じます。

2/10【上野駅周辺全地区整備推進協議会の交歓会】
昭和から平成になる頃、上野駅に地上67階の、当時として日本一高いビルを建てる計画が報告されていました。周辺の商店街や住民の反対もあり実現しませんでした。私は実現しなくて良かったと思います。
「上野は渋谷や新宿を目指さず、上野公園や文化を大切に、上野らしさを大事にして欲しい」と会長にお伝えしました。
2/11【台東区立特別養護老人ホーム竜泉・落成式】
176床を有し、自由に使える交流スペースやこどもクラブのある“いきいきてらす“が併設され、老若皆んなが集える場です。
2/15 【第26回福祉大会受賞式と講演「注文をまちがえる料理店】
台東区の福祉活動に貢献した方への受賞式がありました。講演では、認知症の方がスタッフの料理店でのほんわかしたエピソードがあり、“社会課題は社会受容の問題“なんだと理解できる内容でした。
2/16【台東区立ことぶきこども園 創立15周年記念式典】
全国で初めての公立民営のこども園だそうです。
地域と歩み、地域の方々が園を見守っている様子が分かる園です。15周年おめでとうございます。
2/23【奥浅草伝統まつり】
大河ドラマの影響で脚光を浴びている奥浅草地域の伝統まつり。式典に参加しました。花魁道中などは、由来や意味を知れば、現代に相応しくないものです。人権侵害を伴う性産業を許さないというメッセージとして受け止めなくてはならないと思います。
2/23 【映画 『威風堂々』】
佐藤つかさ北区議会議員の主催による上映会。
利息付きの借金を学生に負わせて40代まで返し続ける人達がたくさん。奨学金の返済に苦慮する様々な学生さんを取り巻く人々が描かれ、社会問題を分かりやすく浮き彫りにした映画です。
意見交換会もありました。
2/25【台東朝・日親善友好新春の集い】
台東区に住む在日朝鮮人の方々と党派を超えた友好の集い。国家レベルまたは国民レベルでは、差別感情がなかなかなくならないですが、地域レベルでは、政党関係なく友好関係を育んでいるのは希望です。
結びに
4年前の今頃、東京都議会議員選挙の公認候補予定者となりました。次の都議選の候補予定者が発表され、私も初心に帰るような気持ちです。東京が良くなれば台東区も国も良くなる!そういえば…花粉が辛いこの時期…花粉症ゼロを掲げた知事公約はどこへ。皆さまもお大事にしてください。
ふうさわ純子