2025年8月の活動報告

はじめに
今年も暑い夏でした。気象庁によれば、過去最高の暑さだったそうです。エアコンは欠かせないものとなりました。熱中症にならないよう気を付けながら区内を歩きますと、光熱費が不安でエアコンを稼働していない、または適度な設定にできないといった訴えもお聞きしました。国や自治体は、災害級の暑さから人々を守る責任があります。引き続き熱中症死ゼロに取り組みます。

ただいま区民の皆様にお配りしている「台東区議会ニュース vol.10」、サイトにも公開しましたので、ぜひご覧ください。
活動内容
8/16 隅田川とうろう流し
終戦の翌年の昭和21年に初めて行われた浅草のとうろう流し。関東大震災時の火災、そして東京大空襲の犠牲者をいつまでも忘れることなく、平和を誓います。


8/23 生活保護問題研修会
昨年に続いて参加しました。生活保護に関する誤った認識が多くの国民を苦しめています。偏見を無くし、誰もが困った時には堂々と申請し保護を受けることが当たり前にならなくてはいけません。自治体議員がそれぞれの自治体で改善していくことが必要です。
8/24 おしゃべり会
くしぶち万里衆議院議員と山本ジョージさんのおしゃべり会に参加しました。れいわ新選組で公認されてから山本ジョージさんの屋内でのおしゃべり会は初めてのようです。私はおしゃべりコーナーで司会を務めました。

8/27 共同親権を知る勉強会
2026年5月までに施行予定の共同親権については、一般質問でも取り上げたテーマです。今後相談が増えてくる可能性もあります。「親権」と「親の責務」は混同されやすく、正しい知識を持ち、“子どもの利益を確保“することを基本としたいと思います。
8/31 第73回 台東区区民体育祭の開会式
暑さ対策を万全に、記録よりも楽しんでスポーツをしてほしいと思います。
戦後80年を迎えて
近隣の平和展に足を運びました。
8/6 江戸川区の“原爆展“
1階には丸木夫妻による「原爆の図」第一部〜第八部が展示されていました。そして、映画2本を鑑賞しました。
「黒い雨」
原爆による被害を生々しく表現するだけでなく、生き延びた人々の人生をも変えてしまう様子が描かれています。文化歴史や人間ドラマとしても貴重な映画に感じました。
「ヒロシマヘの誓い サーロー節子とともに」
多くの原爆犠牲者を思い被爆者として核無き世界の実現を使命とする サーロー節子さん。ひとつ間違えたら核を使えるところまで来ている世界において、日本は核廃絶の先頭に立つべきだとあらためて強く思います。


8/9「へいわのつくりかた展」
被爆者の福島富子さんのトークをお聞きしました。長崎の平和記念式典も同時放映され、共に黙祷を捧げました。主に20代の方が中心に企画され、人それぞれの平和の作り方を見出せるよう工夫されていました。


8/17 文京区「原爆の図 展」
毎年恒例の文京区での企画。学校を通して区内の児童生徒に個別にチラシが配布されるので、親子連れも多いようです。


8/17 中央区平和展
映画「荒野に希望の灯をともす」
2度目の鑑賞です。医師・中村哲さんの活動を追ったドキュメンタリー。活動と生き様に深く尊敬し、業績には畏敬の念を抱かずにはいられません。中村哲 さんを世界中の人達に知って欲しいと考えます。
講演「沖縄戦から平和を考える」
牛島満司令官のお孫さん牛島貞満さんの講演。現代の構図は、沖縄戦当時の80年前とあまり変わっていないようです。住民を犠牲にしてでも領土や国家体制、その時の政府を守ろうとする為政者たち。戦没者追悼式などで「戦没者の犠牲の上に繁栄が…」といった、ともすると戦争を美化するようにも聞こえる表現に、私も違和感を感じていました。

8/30「平和を願う台東戦争展」
なぜ日本があのような大戦に突き進むことになったのか?被災国としての側面しか見なければ同じ悲劇が繰り返されてしまうかもしれません。加害証言はほぼ聞くことが出来なくなっている今こそ、伝え続ける必要があります。

プライベート
8/2 オリバー・ストーン監督「未来への警鐘 原発を問う」
見事に原発のイイとこだけを持ってきたなという映画でした。原発反対を唱える人達は原発事故のトラウマや恐怖に怯えているだけとみなし、原発推進派の意見やデータだけを集めて作成した感があります。これで良いのか?という警鐘なのでしょうか。
アフタートークショーは、れいわ新選組の衆議院議員のやはた愛さんが登場。

五館文学めぐり
企画を知った時から楽しみにしていたスタンプラリーで、もちろん制覇しました。
✒️荒川区:吉村昭記念文学館
✒️文京区:森鴎外記念館
✒️北区:田端文士村記念館
✒️台東区:一葉記念館
✒️台東区:池波正太郎記念文庫


杵屋浅吉さんのライブ
長唄三味線方・四代目の杵屋浅吉さんと縁あって、今月は浅草で2回生演奏を楽しみました。お座敷での独演、バンドスタイルといった趣の異なるライブでした。

おわりに
戦争で亡くなられた方々へ哀悼の意を表するとともに、ご遺族や被爆者の方々へ心からお見舞い申し上げます。終戦から80年。けれど世界では今も戦争が起き、日本でも「戦前の空気が漂っている」と言われています。参議院議員選挙では、“非国民“や“核武装は安上がり“と発言した政党が躍進しました。大変危惧しています。
私は元看護師です。30年前は患者さんから被爆や空襲、疎開の体験を日常的にお聞きしました。30年前ですと戦後50年、例えばその時70歳だった患者さんは終戦の時は20歳でした。鮮明に覚えているはずです。でも、いつの間にかそうした声を聞く機会が減ってしまいました。だからこそ今、戦争の実体験と記憶を語り継がなければなりません。
あなたや子どもたちが戦争に行くことにならないように。戦後を戦前にしないために、平和の道を作ってまいります。
ふうさわ純子



