2025年9月の活動報告

はじめに
9月も暑い夏でした。9月としても観測史上最高記録を更新したそうです。地球温暖化ならぬ沸騰化です。9/8から定例会が始まりました。環境施策については、私も力を入れています。台東区でもできることを提言していきます。
本会議・委員会の様子は、台東区議会のYouTubeで中継されています。アーカイブ(録画)も残っているので、お時間のある時にご視聴ください。

委員会
9/24 交通対策地区整備委員会
・旧下谷小学校跡地の土地区画整理
・観光バスの利用状況について報告
区内のバス専用駐降車場を利用する観光バスの台数が、コロナ前を超す勢いかもしれません。台東区に訪れてくれた事に感謝しつつ、住民の生活環境を維持するために東京都と連携して対策を講じていく予定です。
9/29 保健福祉委員会
主な報告事項と質問内容の要約です。
・公衆浴場支援
全国的に廃業が進む中、銭湯を守るため燃料費高騰対策として支援継続を要望しました。
・高齢者スマホ購入支援
65歳以上で初めてスマホを購入する方へ3万円の助成が開始されます。詐欺・高額請求被害の注意喚起の強化を要望しました。
・介護・障害福祉事業者支援
人手不足・事務負担を考慮した改善と東京都への要望を提案。介護人材の賃上げ支援を求め、地域経済・男女賃金格差是正にもつなげるべきと提言しました。
・フロム千束(福祉ホームからGHへの転換)
利用者の高齢化・重度化を踏まえグループホームへ移行します。区内の福祉ホームがゼロとなるため、軽度障害者の住まいの確保・質の維持を要望しました。
・生活保護
生活困窮者の増加傾向を踏まえ、丁寧な対応を要請。生活保護費引き下げ違法判決を踏まえ、追加支給などの際には国の支援を求めました。
・台東区中核病院
緩和ケア病棟の稼働率は94.7%と高水準、待機者状況を確認しました。永寿総合病院で無痛分娩が開始され、東京都の助成対象にも追加されています。女性が「痛みの少ない出産」を選べるように進んでほしいと思います。
・台東病院
重症心身障害児(者)ショートステイ、CT・MRI即日報告体制について確認。老健千束では、HIV陽性者を受け入れていることを評価しつつ、通常のケアでは感染しないことが分かっており、他の施設でも受け入れ可能となるよう周知することも役割ではないかと考えます。
・ねずみ対策
ねずみの捕獲、ゴミ対策について報告がありましたが、生ごみ削減が重要だと思います。事業者向けコンポストや、安全優先の上で食べ残し持ち帰り推進を提案しました。
・小児インフルエンザ・コロナワクチン
小児インフルエンザワクチンの鼻腔投与タイプにも助成が開始されます。コロナワクチン定期接種は今年度も自己負担無しとなります。
・ごみ・資源循環
ペットボトル量が増加しています。使用削減とリサイクル率向上及びサーマルリサイクルでは無いリサイクルで行っていることを確認していくよう求めました。
地域活動
9/4 台東区交通安全のつどい
純烈さんをゲストにお招きした講演会。高齢者の歩行事故は、「①横断禁止場所での横断」「②斜め横断」「③信号無視」によるものが多いそうです。また、特殊詐欺の70%は国際電話からだそうで、国際電話を一括拒否する設定をお勧めしていました。

9/7 下町っ子まつり
開会式に出席し、賑わいを楽しませていただきました。中高生達による小さい子が楽しめるゲームや屋台、舞台が催されました。

9/7 台東区ジュニアオーケストラ 45周年お祝い会
卒業生も加わり浅草小学校で行われました。団員募集は毎年4月上旬です。貴重な体験になると思います!
9/14 台東区上野の森ジュニア合唱団35周年
演奏会と祝賀会。東区には、区民が始めて長年続いている団体が多く、芸術文化が日常にある都市ゆえの特徴なんだと思います。いつまでも続いてほしいと思いながら合唱に聴き入りました。
9/15 敬老のつどい
台東区に100歳以上の方は116名いらっしゃるとのことです。コーラスやサルサなどの発表を楽しませて頂きました。誰もが生きがいを持ち少しでも長く生きることができますように。

9/17 特養竜泉で観劇
今月は認知症月間です。長年、無償で老人ホームなどを訪問している劇団による劇を鑑賞しました。今回は、越路吹雪さんの生き様が描かれ、『愛の讃歌』など有名な曲では利用者さんも一緒に歌い笑顔が見られました。やはり、音楽の力は素晴らしいです。

勉強会
9/7 どうなる介護どうする地域
厚労省の地域介護推進課長さん、上野千鶴子さんの講演などがありました。国に、地方公共団体や現場での実状が届いていないのではないかと思えます。一番必要なのは、介護職の賃金を上げることに尽きます。私もことあるごとに訴えを続けます。
9/9 映画「戦争案内」
映画「戦争案内」とゲストによるトーク。戦争は一部の儲けたい人たちによりつくられ、戦後と言われる時代においても次なる侵略が経済発展の名のもとに行われています。経済からの戦争への道という視点で描かれた2006年制作の貴重なドキュメンタリーでした。
9/21 「医療的ケア児の地域生活」
参議院議員天畠大輔 政策勉強会2025第2回目です。「医療的ケア児の支援=看護師の配置」だと思い込んでいましたが、手厚い体制や療育が支援という名の支配になっていないか、“医療者がいる場所でないと生きていけない“になっていないか、考えさせられる勉強会でした。
9/23 なくそう官製ワーキングプア
当事者アンケート、首都圏106自治体への情報公開請求結果、処遇改善に取り組む事例などの報告があり、まさに現場の声が盛り込まれていました。国には制度の見直しをして欲しいものです。ちょうど決算の時期ですので、資料を共有してまいります。

9/25 職親プロジェクト東京支部発足式・記念シンポジウム
刑期を終えて本当に気持ちを改めても、1人で更生していくのは厳しいものです。再犯を防ぐためには、安定した仕事や衣食住・仲間が必要です。職親と言われる出所者を受け入れる企業 は1300ほどになっています。
少年院で“命の授業“のボランティアを14年続けているゴルゴ松本さんからも、本来なら福祉に繋がっておくべきだった中学生のエピソードを話してくれました。犯罪被害者 が増えることを防ぐためにも大切なプロジェクトです。

9/27 映画『山谷 やられたらやりかえせ』と講演
山谷争議団の闘争の頃の映画、それ以前の梶大介(本名は違う話もまた面白い)と梶真理子にまつわる講演のどちらもとても感慨深く胸に迫るものがありました。再度観たいドキュメンタリーです。

プライベート
ペンパルズ Live
20代の頃、下北沢などのライブハウスに通っていたバンド“ペンパルズ“のライブへ。あの頃と変わりない彼らがいた。やっぱり大好きな曲と空間、次も行こっと。

おわりに
定例会中は、準備のために何時間も使います。ひとつの案件に対し調べることがたくさんあります。ただ報告を聞くだけでなく、歴史、法や条例、区民ニーズ、他自治体の状況など様々です。よりよい施策となるよう、これからも怯むことなく議論していきますので、ご意見ありましたらいつでもお寄せください。定例会は10月終わりまで続きます。
ふうさわ純子




