2025年5月の活動報告

はじめに
台東区議会議員として折り返しを迎えました。後期もこれまでの経験を活かしてまいります。
前期と後期で委員会の構成が変わります。常任委員会は、区民文教から保健福祉へ、特別委員会は、環境安心安全と子育て若者から交通地区整備へ所属変更となり、交通地区整備は副委員長を務めることになりました。今後ともどんな分野にも関心を持ち誠実に取り組みます。
議会報告
5/12 障害児放課後デイサービス事業所についての陳情
障害児放課後デイサービス事業所への短期入所(ショートステイ)施設併設を台東区内で実現することについての陳情。障害のある子どもの保護者が入院にあたり、子どもの預け先が見つからなかったケースがありました。障害のある子どもが保護者と離れなくてはならない事情がある時には、普段慣れたスタッフと施設であることが望まれます。
区内にはショートステイ併設型の放課後デイサービスが無いに等しい状況です。共産党の秋間議員と保護者さんと共に陳情を作成し、600名を超える署名が集まりました。担当課に説明し、区長と議長宛てに提出しました。
5/23 保健福祉委員会
路上生活者の調査報告がありました。人数は減っているものの、高齢化や背景の多様化がみられます。支援施設で嫌な経験をした人も多く、単なる路上からの排除ではなく、誰もが健康で文化的な最低限度の生活を営めるよう支援が必要です。私も引き続き夜回りなどの現場に入ります。
また、今年度から自立支援センターは北区に新しく設置され、全個室となりました。住まいを失った方の居住と就労を支援する施設で、台東区・文京区・荒川区・北区が5年ごとに交代で設置します。委員会での視察を希望しました。
区内地域まわり活動
今月は共有しておきたい事案が2件あります。Xに投稿したところ反響の大きかった2件です。
電気を止められた高齢者
アパートの玄関ドアを開けてハガキの束を見ている高齢女性。何かあるなと感じ挨拶すると「それどころじゃない」と言い、再びハガキを見始める。電力会社とNTTからのハガキだと分かり、「お手伝いできることありますか?」と聞くと、今日から電気が止められてしまったと言う。そのため、玄関ドアを開けて光のある所で、支払い状況を確認していた。
「支払いはいつも15日にコンビニでしている。何故こうなったかわからない」
そこで、請求書や領収書などを整理し、1月分だけ支払いができていなかったことが判明し、一緒にいつものコンビニへ行き支払いをする。その後、供給再開のため電力会社に代理電話。音声対応で、チャットでやれだの、やたらサイトへのアクセスを誘導してくるが、スマホも持っていない90歳には意味が分からないだろうな。
電話番号を入力する場面では、慌てていたのかちゃんと思い出せず時間切れでかけ直し。そんなに時間は経ってないのに。番号の選択を一度間違えるとかけ直しになったりで、完了までに代理の私でも5回かかってしまった。
ハガキの宛名は男性であるが、聞くと10年前に亡くなった息子さんの名前のままだと言う。一度支払いを忘れたが翌月以降の支払いは行えており、催促ハガキだけ送って突然電気を止められる。そのような方専用の電話番号なのに、オペレーターに繋がることもない。世知辛いとは、こういうことか。
エアコンをつけなくても過ごしやすい季節だが、真夏だったらと思うとおそろしい。電気や水はインフラの中でも特に命に直結するもの。
その後、少しして電気はついたと報告があった。行政のサポートに繋げていくことも了解頂いた。
すりガラス越しのSOS
すりガラス越しに人影と窓を叩く音。近づくと、中から高齢女性の声。
女性「お水をください。喉が渇きました」
私「窓や玄関は開きませんか?」
女性「目が見えなくて分からないんです。助けてください」
鍵の場所を教えようと試みたり、玄関に誘導したりしましたが、うまくいきません。
女性「部屋から出られません。喉がカラカラなんです」
親戚が徒歩7分ほどの場所にいると聞き、警察に通報しつつ行ってみるもテナントビルで、女性の言った住所は30年前のものと後で分かりました。周囲の住民に聞いて回りましたが、誰も事情を知らず。警察官が到着、親戚の連絡先を把握していました。女性の家の両隣や以前通報された事業所も取り壊され、助けを求めるのが難しい環境。
顔見知りの近所の方も駆けつけ、室内へ声がけ。親戚から無事鍵を預かった警官2人が解錠。毎日女性宅に来ていた親戚は足を悪くして出歩ける状況ではなくなったとのことです。室内に入ると食事の形跡はなく、冷蔵庫からパンと飲料を取り出して、女性に渡しました。
その後、偶然通りかかった事業所の方が、「気になる利用者さんの家の前は通るようにしている」と。ヘルパー資格を持つ近所の方が丁寧に対応してくれました。警察官3名は「このまま放っておけない」と3時間近く現場で対応し、必要な連絡を次々と取ってくださいました。
この数日で、孤立し助けを求める高齢の一人暮らしの方と立て続けに出会いました。街を歩いて偶然見つけたとはいえ、これは“都会の一人暮らし高齢者”が直面する深刻な現実ではないでしょうか。
その他の活動
5/10 第18回浅草橋紅白マロニエ祭り
毎年ここから台東区の祭りが始まります。区内の地場産業や連携都市の特産品が販売され、パレードやステージも充実しています。

5/10 朝倉響子生誕100年記念展
上野の森美術館で5/11~5/26開催の朝倉響子生誕記念展の内覧をしました。全国各地に作品がある台東区の誇る彫刻家です。


5/18 世界に字幕を添える展
聞こえにくい状況をイメージしながらお店を巡る体験実験的イベントです。音声認識アプリの精度が向上しています。手話や筆談ではなくてリアルタイムに文字で状況を把握します。聞こえにくさを抱えている方達の障害が少しでも軽減されるよう願います。


5/23 厚労省告示523号についての院内集会
会場は満席で障害当事者の熱い思いが伝わってきました。れいわ新選組 天畠大輔議員が奔走し超党派の国会議員が参加するに至った様子。告示523号は、重度障害を持つ方の介護は就労や就学などには利用できないという通知ですが、居宅においても必要な介護なのに、つまり外出せず家にいれば訪問介護を受けることができるって、おかしな制度です。
国ではなく自治体事業として利用できる制度ができたものの、複雑煩雑で、利用をやめたくなるという当事者の話もありました。通知では、就労や就学だけじゃなく、“社会通念上適当でない外出“には使えない。「居酒屋にだって行きたい」「仕事で使う道具を買うための同行に使えない」など、当事者からの訴えがありました。告示523号の撤廃につながりますように。


5/28 ビフロストアートスクール『静かなる情熱』
デンマークの障害のある方の美術学校の生徒さんの作品展で、トークショーにも参加しました。デンマークは、障害のある方の住まいや生活保障を行っており作品は売れなくても十分な生活ができます。いわゆる売れる作品を目指さない、一番の優先は生徒が楽しむこと。障害を持つ方々の生活が安定してこそ数々の作品が生まれるのだと実感できました。


おわりに
活動としては、朝の駅での挨拶や日中の地域まわりも行っており、少しでも台東区のために貢献できていれば幸いに思います。
今回共有した高齢者の2件については、数字では見えない「危機」が、現場にはあることを実感しました。見過ごされていれば、孤独死や熱中症による死につながっていたかもしれない事例です。今後もアンテナを張って歩いてまいります。
ふうさわ純子


